フライパンのお手入れ方法
焦げつきの取り方
フライパンの材質には、鉄、アルミニウム、ステンレス、テフロン加工、銅などがありますが、今回は鉄製フライパンを基本に説明します。
中華料理などに向く深い鉄製のフライパンは、銅やアルミにくらべて熱伝導率は低いのですが、いったん温度が上がるとさめにくく、油のなじみがいいのが特徴です。使い初めは焦げついたりしますが、使い込んでいくにしたがって油のなじみがよくなり、使いやすくなります。使った後は、ごく少量の洗剤を水に溶かした洗剤液をスポンジにつけて、洗います。洗った後は水気をよくふき取り、水気がなくなるまで強火で空焼きし、冷めないうちに油を塗布しておきます。
焦げつきがある場合には、お湯を入れて煮立たせてから、こするようにすると落ちやすくなります。焦げ癖がついてしまったような場合には、焦げがひどい箇所を強火で直接焼き、冷めたら、金属製のへらなどでこそぎ落とします。落としきれないよごれは、クレンザーを使って、たわしでこすり落とします。洗った後は、空焼きをし、水分がなくなってから油慣らしをしておきましょう。
サビの取り方
サビが出てしまった場合は、紙やすりなどでサビを取り除いてから、水で洗い、空焼きをして水気がなくなったら、油慣らしをしておきます。また、フライパンを使う上でたいせつなことは、調理が終わったらすぐに料理を取り出すこと。入れたままにしておくと、食品によっては鉄イオンと反応し、鉄くさくなったり、黒くなってしまうことがあります。害になるというレベルではありませんが、見た目も悪くおいしくありません。また、使用後に洗ったままにしておくとすぐにサビが発生し、茶色っぽくなってしまいますから、洗い終わったら火にかけてよく乾かし、油を塗布してからしまってください。
それに、使っていると外側に炭のようなものがこびりついてしまいますが、これは油などがついてできたもので、これがついていると、熱が均一にまわりません。取り方は、ガスの火で焼くのが一番です。フライパンをバーナーにのせ、強火をあてて焼きます。煙が出なくなるまで根気よく焼きましょう。焼き終わったら、たわしで強くみがくと、よごれは落ちます。
新しいフライパンのおろし方
鉄の新しいフライパンをおろすときは、表面のサビ止め加工を取り除かなければなりません。フライパンを強火にかけ、5〜6分カラ焼きします。フライパンの色が変わり、煙が出てくるまで、全体をまんべんなく焼きます。焼き終わったら、さましてからクレンザーで磨き、水洗いします。再び火にかけ、水気がなくなったら、古い油でよいので中を満たします。油から煙が出るまで熱し、油がなじんだら火を止め、残った油は処分(捨てる)します。あとは、金気くさいのを取るために、クズ野菜などを炒めれば、出来上がりです。
※くれぐれも、やけどや火災に注意して行なってください。