新潟県は古くから天然ガスや石油の産地として知られています。
産出される天然ガスや石油は、大正時代には灯油として全国で販売されていました。
現在でも、これらを原料にした化学工業産業があり、アンモニアやメタノール、プラスチック製品などを生産加工しています。
その新潟県で産出される天然ガスを東京都心部に運ぶために335kmのパイプラインが1962年につくられました。
国内で最初に長距離高圧天然ガス輸送が可能になったのです。これが東京パイプラインと呼ばれています。
地下から産出された天然ガスは炭酸ガスや水分などの不純物が含まれ、これを取り除くために天然ガス処理プラントで精製処理されます。そして、圧力をかけてパイプラインで運ぶのです。
パイプラインは地下1〜1.5m以上の深さに埋設され、ルート選択も極力自然災害を受けないような場所を選びます。
耐震構造と腐食防止対策も施されていて、その設備は高い信頼性を保っています。また、近年の需要増加や周辺ガス会社への熱量変更(天然ガス化)促進などから新しいパイプラインも建設されています。
天然ガスの主成分はメタンで、窒素や硫黄などの不純物が少なく、他の化石燃料と比較すると炭素分も少ないことから、近年、環境問題となっている様々な化合物(窒素酸化物;NOx/硫黄酸化物;SOx/二酸化炭素CO2)の排出量が少ないのです。石油や石炭の30〜40%も少ないといわれています。
国内で消費させる天然ガスの多くはLNG(Liquefied Natural Gasの略)で液化天然ガスという形で海外から輸入されます。資源大国でない日本にとって、新潟で産出される天然ガスはとても貴重なものなのです。
最近では天然ガス自動車や燃料電池の原料としても着目され、さらに一歩進んだガスコジェネレーションシステムというものも注目されています。これはガスを燃やして発電と給湯の両方を行う事で、電気と熱を有効利用しエネルギーの無駄遣いをなくすものです。燃料のもつエネルギーの70〜80%を利用できると言われています。
国内資源の新潟産天然ガスをだいじに長く使って行きたいものです。
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