わたらせ渓谷鐵道ジオラマ建設プロジェクト
2012年に百年を迎えた足尾鐵道を記念して“わたらせ渓谷鐵道の沿線風景をモデルにしたNゲージ模型を使った鉄道模型ジオラマを作る計画が立てられました。
桐生の中心にある、桐生ガスプラザに設置しきりゅう地域を走る列車たちの姿を再現して、こどもから大人までわたらせ鐵道に親しみを感じて、楽しんでもらうというのが目的です。
足尾鐵道は国鉄足尾線の時代を経て、現在わたらせ渓谷鐵道として渡良瀬川の作る渓谷を走り続けています。
沿線の鉄道施設は建設当時からのものがそのまま使われているものが多く、登録有形文化財として三十八箇所が登録されています。
また渓谷の風景は、四季折々の素晴らしいシーンを展開し、乗客を楽しませてくれています。
※展示ジオラマサイズ:約4畳 縦1.5メートル × 横3.4メートル
開通式
2012年10月14日(鉄道の日)亀山豊文桐生市長、樺沢豊わたらせ渓谷鐵道社長にご出席いただきました。
会場に集まったこども達でテープカットをして、警笛の鳴り響く中、一番列車のわたらせ渓谷号(DE10+客車四両)がジオラマ大間々駅から出発しました。
わたらせ渓谷鐵道ゆるきゃらマスコット、“わっしー”や“キノピー”G−FIVEの一員、レッドも駆けつけて盛り上げてくれました。
春の風景:大間々駅前
わたらせ渓谷の玄関口であり、わたらせ渓谷鐵道の車両基地のある大間々駅周辺を再現しました。
後ろの背景も、実際見える山々です。
進行方向には桜の名所、「間坂の踏み切り」もあります。
・黄色ビル「ピートンホテル」
・のこぎり屋根工場「JA東日本くみあい飼料」
秋の風景:沢入〜原向間
山と渓谷の織り成す景色が最も美しいと言われているポイントです。
見学者も皆、感激されています。
木の1本作るのもなかなか大変な作業です。
トラス橋形式の「渡良瀬川第二橋梁」を越え、「笠松トンネル」を抜けると県境で、群馬県みどり市から栃木県日光市となります。
わたらせ渓谷鐵道沿いのジオラマですが、下段にも線路が2本あり、ちょうど小さな子供の目線で見られる位置なので、よーく覗いて、一緒に走ったりしています。
ジオラマ<diorma>
19世紀にフランスの画家が考案した展示物とその周辺環境、背景を立体的に表現する方法。
Nゲージ
実物の1/150スケール、線路の幅が9mmなので“ナインゲージ”→Nゲージ。
車両の速さは電圧を変えることで調整。直流二線式 12V程度なので危険はありません 。
東武鉄道「りょうもう号」200系
平成3年から平成9年まで作られました。東武桐生線の赤城駅から伊勢崎線の浅草間を6両で走っています。パンタグラフの形や行き先の表示が車両によって違います。
JR両毛線 211系
昭和53年から両毛線で走っている一番古い車両です。山の中、雪の多い線路を走るために作られた電車です。